●水貯留設備の問題点
高層建築物や多階層建築・集合住宅等において、このところ特に問題視されているのが、建物に水(主に飲料水)を引き込む際の構造的欠点だと広く認識されている。
大規模な建物内に通常の圧力や流水率を保ったまま水を供給するのに、水道の本管からそのまま引き込む方法では非常な無理があり、何段階かに分けた水の貯留が必要とされている。一般的には、まず受水槽に大量の水を溜め、次に概して屋上に設置されている高置水槽(給水タンク)に吸い上げられ、建物内に供給される。
受水槽の設置場所は主に建物の1階部分に多く、中には地下に設けられている場合もある。特に受水槽が地下にあるケースでは、設備の経年変化、つまり老朽化によって雨水や汚水等の流入という危険にさらされることになる。この汚された水は、途中でろ過・浄化されることなく直接給水タンクに吸い上げられることになる。
高置水槽(給水タンク)も、様々な汚染と常に隣り合わせの状態にさらされている。主に建物の屋上等に設置されることが多い給水タンクは厳しい天候条件の影響を常に受け、機器の腐食の可能性は受水槽よりも高い。また、管理状態の不備や腐食等の結果、外部から様々なものが混入してくるという状態も見逃せない事実。チリ・ホコリはもちろん、鳥やネズミの死骸が混入し、直接水の汚濁につながっているという事例には事欠かない。
このような貯留設備の中では、水は常に停滞した状態にあり、本来“流れている”ことによってその性質を維持している水の働きを著しく低下させている。これがいわゆる『活性化の低い状態』であり、その傾向は年々強まっている。
これを改善するために、建物に水が入って来る直前に一度水を活性化し、停滞している状態でもできる限り活性化を保つ。さらに給水タンク等から出る所で再度磁気による活性化を与えることによって良好な水を使用することが可能になる。これが理想的な水の活性化のケースとなる。
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